5月19日夕方にAgua Dulceを発ち、8マイル程歩いてキャンプ。 |
キャンプサイトからの眺め。 |
ピンクのフラミンゴが目印のOasis Water Cache[471.6]。 |
2009.05.26 Tue 10:53 MOJAVE |
現地時間25日19:00 メキシコ国境を出発して早1ヶ月。本やインターネットがあるとはいえ、やはり出発前は分からないことだらけでしたが、ようやくスルーハイキングという生活の流れが見えてきました。自然環境、トレイルの状況、補給方法、食料、その他すべてが新鮮な体験です。 中でもトレイル上での生活は新鮮。南カリフォルニアは日差しが強烈で日が長いので、朝五時過ぎから歩き始め、正午前後に二・三時間昼寝をして、夜は七・八時まで歩けます。日本の登山者の感覚だと午後三時を過ぎるとそろそろテン場を探したくなるものですが、こちらでは夕方からが距離の稼ぎ時。比較的天候が安定しており、乾燥して夜露に濡れることも稀なので、日が暮れたらシェルター無しでトレイル脇にバッタリ、というスタイルがごく普通に行われています。(ちなみにシェルター無しのキャンプをこちらのハイカーはCOWBOY CAMPと呼んでいます。)食事や休憩はトレイル上で済まし、歩くことそのものが生活となり、なにかシェルターは家というよりもベッドで、トレイルそのものが家、という感覚です。 シェルターを装備から完全に外すのは危険だと思いますが、自分も天候を見てちょくちょくCOWBOY CAMPを実践。目を開けると星空、ちょと病み付きになりそうです。 とはいえ、もう南カリフォルニアも終盤、昨日は558マイル地点からMOJAVEの町に降りて来ました。(ヒッチハイクをしようにも案外車が少なく、結局昨日は合計35マイルも歩くはめに(涙)。)あと一週間もすればシエラの玄関口KENNEDY MEADOWS、また環境が変わります。 |
道路を歩きながら一人でヒッチハイクをしていたのだが、日曜夕方ということが関係しているのか、3時間で通った車は10台程、結局歩いてモハベの町に着いてしまった。途中で年配の夫婦が一度止まってくれたのだが、「荷物が満載で乗せてやることは出来ないが水を持っていけ。わかってるのか、ここはモハベ砂漠だぞ。」と念を押され水を沢山くれた。ひたすら真っ直ぐ砂漠を走る舗装路、ある意味アメリカ的な貴重な体験だったのかもしれない。二度とやりたくはないが。
モハベはハイウェイ沿いに発展した典型的な町で必要なものはたいてい揃う。シエラに備えて、日本から送って貰った軽アイゼンやタープに取り付ける蚊帳などをここで受け取り、またここから次の補給点Kennedy Meadowsへと食糧を送った。
補給する町はモハベ以外にテハチャピという選択肢もある。最近はテハチャピの方がハイカーに人気があるそうだ。なんでもハイカーフレンドリーなインターネットカフェがあり自転車まで貸してくれるとか。