逍遥遊
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13. Belden Town[1289.3] - Burney[1415.9]


もう半分?まだ半分?

2009.07.15 Wed 07:55
MIDPOINT  

食料の調達すら困難な小さな町が続きますが、有り難いことにいずれの町にも素晴らしいトレイルエンジェルがいて世話になっています。
写真は途中の1325MI地点にて。ここがPCTの中間点にあたります。碑には「PCT MIDPOINT MEXICO1325 CANADA1325」と書いてあります。まだ先は長い!

PCT Midpointのレジスターに書き込んでいるハイカーLint。
 7月11日、ついにPCTの中間地点に到達。メキシコ国境から二ヵ月半、不安や意気込みで心に余裕の無かった出発当初と比べると、大分リラックスして歩けるようになっていた。トレイルで過ごす時間の長さが、自然とハイカーの肩の力を抜いてくれる。スルーハイキングという生活がすっかり体に染みこんで、「何ものにも拘束されない悠々自適な境地に遊ぶ(つまり逍遥遊!)」というのは言い過ぎかもしれないが、自由な気持ちで純粋にハイキングを楽しんでいた。

 こうしたスルーハイキング・ライフに魅入られて毎年のようにどこかのロングトレイルを歩いているハイカーも珍しくない。左写真のLintもその一人、彼こそはMr. HIKER TRASH(言葉の意味が分からない方はこちら)、トリプルクラウンその他数々のロングトレイルを踏破しており、PCTも2回目だそうだ。全身に彫られている自分の歩いたトレイルの地図やエンブレムの刺青がまぶしい。

Old Station

 Old Station[1377.7]の町も前のSierra CityやBeldenに劣らず小さい町で食糧補給も儘ならない。実際この次の町までの二日間はスナック類だけで済まさなければならなかった。郵便局はあるので前もって局留めで食糧を送っておくと安心だろう。

 しかしここのトレイルエンジェルHeitman夫妻は素晴らしい。広い敷地にハイカーのためのテントやツリーハウスが用意されている。ジャガイモの皮むきを手伝う代わりに、立派な食事までご馳走になってしまった。

Hat Creek Rim

2009.07.15 Wed 11:45
タイトルなし  

久しぶりに携帯電話の電波が良い。ついでに景色も良い。MT. LASSENをバックに。

Mt. LassenとOld Stationの町(写真右下)。
Mt. Lassenはカナダまで続くカスケード山脈の最南端にあたるそうだ。
Hat Creek Rimから見える夕日とMt. Shasta。
 標高が低く、時期的にもスルーハイカーがこの辺りを通過するのが7月ということもあって、PCTのカリフォルニア北部は意外に暑い。特にOld StationとBurney[1415.9]との間のHat Creek Rim沿いのトレイルは自然の水場の間隔が30マイル以上も離れているモハベ砂漠顔負けの暑い区間である。

 さらにこの年の秋にこのあたりは大規模な森林火災があったそうで、今後はさらに厳しい環境が予想される。

Burney

 7月15日、Burneyの町で食糧補給。久しぶりの大型スーパーと図書館。スルーハイカーはメールのチェックやブログのアップなどを図書館のパソコンで行なうのが一般的。

 この町の図書館では、猫が我が物顔で闊歩していた。「あの、パソコン使いたいのですが・・・。」

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