逍遥遊
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11. Tuolumne Meadows[942.7] - Echo Lake[1094.5]


蚊蚊蚊蚊蚊蚊蚊蚊蚊!

 シエラの蚊がすごいというのは有名である。時期的に早かったこともあって、幸いにもTuolumne MeadowsまでJMTではほとんど蚊に出会わなかった。しかしヨセミテ渓谷から戻ってきて、Tuolumne MeadowsからPCTを再び歩き出した日、6月24日に初めて蚊の大群を経験した。

 ここの蚊は日本の比ではない。酷いところでは、肌を露出していると体が毛むくじゃらになったか、という位に蚊が群れてくる。薄手のTシャツなどの上からも容赦なく刺してくる。ヘッドネットや防虫剤ディート(日本では買えないような強力な薬)を適切に使えば問題は無いのだが、蚊対策を疎かにすると発狂しかねない。
どんないい男も台無しにするヘッドネット(笑)。

さらばシエラ

 Tuolumne Meadowsを発って三日ほどすると、明らかに地形が変わってきたのが分かる。氷河作用によって削られた花崗岩の山々が遠のき、火山作用に拠る山々が増えてくる。標高も徐々に下がり、残雪も減る。

6月27日のキャンプ。景色は最高だが、夜は風との格闘。
シエラとは異なるが、このあたりも美しい。
北斜面にはまだ残雪が残っている。特にSonora Pass[1018.3]への北斜面の下りは隠れた難所であった。
Juniper TreeはPCTで一番自分の好きな木。
6月末、山はこれからが花盛り。
 6月29日、ハイウェイ50[1093]からヒッチハイクでSouth Lake Tahoeの町へ。タホエ湖畔の賑やかなところだった。いよいよ夏が来た、ということに気づいたのはこの町でであった。

 余談だが、PCTを歩くとアメリカの三大最深湖を制覇できる。オレゴン州のクレタ・レイクが1位、2位がこのタホエ湖で3位がワシントン州のチェラン湖である。

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